著者
井上 直人 井尻 朋人 鈴木 俊明
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.161-168, 2023 (Released:2023-06-15)
参考文献数
18

〔目的〕立ち上がり動作の殿部離床相における体幹と骨盤に関係する運動を明らかにすることを本研究の目的とした.〔対象と方法〕健常男性15名に立ち上がりを実施させ,画像解析ソフトを用いて各角度の変化を測定した.〔結果〕殿部離床相初期および後期で骨盤前傾,膝関節伸展,下腿前傾が増加した.加えて,初期では体幹前傾,胸腰椎移行部屈曲が増加し,後期では体幹後傾,股関節伸展が増加した.運動パターンは,16パターンに分かれた.〔結語〕殿部離床相初期の体幹前傾には胸腰椎移行部屈曲の関与が大きく,後期の体幹後傾には股関節伸展の関与が大きいことが示唆された.さらに,骨盤前傾には足関節背屈位での膝関節伸展の関与が大きいことが示唆された.

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⬇️続き 殿部離床後期(体幹前傾最大時点から後傾開始時点まで)では、足関節背屈位での膝関節伸展による空間的な骨盤前傾は継続して重要であるが、加えて股関節伸展による体幹後傾を生じさせられる(切り替えられる)ことが重要になる。 ⬇️文献情報 https://t.co/kpT47upj0t https://t.co/u86Jk6vOrx
⬇️続き 殿部離床後期(体幹前傾最大時点から後傾開始時点まで)では、足関節背屈位での膝関節伸展による空間的な骨盤前傾は継続して重要であるが、加えて股関節伸展による体幹後傾を生じさせられる(切り替えられる)ことが重要になる。 ⬇️文献情報 https://t.co/kpT47upj0t https://t.co/zHeaYyKLIY

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