著者
杉林 堅次
出版者
The Society of Cosmetic Chemists of Japan
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.241-245, 2007-12-20 (Released:2010-08-06)
参考文献数
17

化粧品には, その目的により, 有効成分を角層中に浸透させたり, 表皮細胞層や真皮細胞層に吸収させるべく設計されたものがある一方で, 有効成分を皮膚に浸透させずに皮膚をカバーすることによって目的を達成できるものがある。また, 有効成分を皮膚の実質層ではなく毛髪や毛嚢にのみに集中的に移行させることを企図した化粧品もある。したがって, 化粧品の有効性を高める場合には, その化粧品の目的にあった有効成分の浸透・吸収性を示すことが望まれる。ここでは, 有効成分の皮膚への浸透・分配性, また皮膚透過性の実験・評価方法, さらには, 皮膚浸透・分配性や皮膚透過性の制御や改善 (促進) 技術について主にQ/A形式で紹介する。

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