著者
船坂 陽子
出版者
The Society of Cosmetic Chemists of Japan
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.2-6, 2008-03-20 (Released:2010-08-06)
参考文献数
37

太陽光への曝露により皮膚細胞に損傷が蓄積した結果, 光老化が生じる。光老化の症状のうち, 特にシミおよびシワに対して美容治療が求められる。ケミカルピーリング, イオン導入, レーザー光線等の光老化に対する治療については, すでに国内外から多く報告されている。しかし, どの程度の治療効果がもたらされるのかという点について, 特にその作用機序から考察した研究論文が発表され始めたのは, 1990年代後半からである。治療の作用機序の解明が進むと, 一方で光老化の病態解明につながることが期待できる。本稿では, 特にケミカルピーリングと光線治療により発生する熱の皮膚細胞に対する知見について概説する。

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