著者
渡邊 智 石澤 太市 綱川 光男
出版者
日本生気象学会
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.121-131, 2020-02-20 (Released:2020-07-28)
参考文献数
51
被引用文献数
2

入浴剤は,温泉,薬用植物の二つを主なルーツとし,基本的な効果は,入浴そのものによって得られる温浴効果(身体を温める,痛みを和らげる,等)と清浄効果(汚れを落とす,皮膚を清浄にする, 等)を高めることであり,この考え方を基本に,医薬品医療機器等法で効能効果が定められている.主な特長として,炭酸ガス系は血行促進効果,無機塩類系は保温効果,スキンケア系は皮膚の保湿作用,清涼系は爽快感 等が得られる.香りはリラックス感,リフレッシュ感をもたらし,疲労感をやわらげ,睡眠感にも良好にはたらくことが期待されている.本稿では,入浴剤,入浴に関連する近年のトピックス,先行研究も含めて報告する.

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さすがに企業から論文も出されており、入浴剤(というか入浴する湯のミネラル成分)に応じて入浴後の体温や主観に優位な変化が見られることは報告されている。 やや古い文献が参照されているのは気になるけど、まぁジャンル的に更新が少ないのかな... https://t.co/F1M17Nq45S
今からの季節に向いてる軽い読み物。 バスクリンの製品開発部さんが書いてる。 日本生気象学会雑誌 2020 年 56 巻 4 号 p. 121-131 総説 入浴剤の現状と展望 https://t.co/4rGwU43OIE
面白いテーマ(笑)薬湯にも触れています。付言するなら、コロナ以降は在宅時間が増えたせいか、入浴剤の消費量は増えているはずです。 日本生気象学会雑誌 - 入浴剤の現状と展望 https://t.co/IqAHoxjYLn

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