著者
椿 宜高
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.356-360, 2007-11-30 (Released:2016-09-16)
参考文献数
11

生態学と生理学の乖離は、それぞれの問題設定の違いから生じたのだとする見方もあるが、生態学と生理学の両方の手法を使って同じ問題にアプローチすることで、新しい展開が生まれる局面は多いと思われる。昆虫の生理学と生態学の境界に生じる課題には、栄養生理、呼吸(エネルギー収支)、水収支、体温調節、免疫、感覚など様々なものがあるが、ここではおもに体温調節についての話題を提供する。また、個体レベルの生理学とフィールド生態学の境界領域の開拓には、古いテーマに新しい手法を導入することが良策であることを述べる。

言及状況

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昆虫の体温が気になって調べたらこんなん出てきた。 へえ~。 >昆虫は変温動物であるため、体温は気温と同様に変化するとみなされてきたのであろうが、それは大きな間違いである。昆虫はいくつかの方法を使って、気温よりも高い体温や低い体温を実現している。 https://t.co/Co4zwLy588
虫が熱中症にこの夏の酷暑によりなるかどうかはまだわかんないんだけど、体温に寄ったスペックが変わるという論文を見つけてテンション上がってる。とんぼの体型の違い(オニヤンマの腹の長さの理由)がわかる。https://t.co/iZYA6jdZNK
そしてこれが面白い。 生態学の視点から昆虫の生理を考える https://t.co/oVKxwqLNp2 >生態学と生理学の乖離は、それぞれの問題設定の違いから生じたのだとする見方もあるが、生態学と生理学の両方の手法を使って同じ問題にアプローチすることで、新しい展開が生まれる局面は多い 素敵ですよね…!
生態学の視点から昆虫の生理を考える https://t.co/swdVewOyn0 トンボの体温調節法における体サイズ依存性 https://t.co/RUlBpMyQ5h

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