著者
奥田 健次
出版者
一般社団法人 日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.23-31, 2001-11-30 (Released:2017-07-28)
被引用文献数
6 1

本研究においては強度行動障害と重度の知的障害をもつ自閉症者に対して、適切な排泄行動の形成を目的とした嫌悪的な手続きによらないトイレット・トレーニングの効果を検討した。本事例においては、トイレ場面以外での排泄行動(排便・排尿)が長期にわたって問題化している対象者に対して、生態学的調査と排泄に至るまでの行動の課題分析を行い、それらにもとづいて積極的練習による介入を行った。その結果、対象者の排泄に至るまでの行動ステップに改善がみられ、それに伴って日常場面でのトイレ以外での排泄行動が減少し、トレーニング終了後においても、低いレベルのまま推移した。これらの結果から、長期にわたって排泄の問題をもつ事例においても、排泄行動の形成のために、生態学的調査にもとづく課題分析と積極的練習による介入の有効性が示された。施設において実施可能な指導プログラムについて検討を行った。

言及状況

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@team2003 読んでいただきありがとうございます。施設や成人の方でしたら、奥田健次先生の論文あたりが参考になるかもしれませんね。https://t.co/cOHYFT1dkb
強度行動障害をもつ重度知的障害を伴う自閉症成人におけるトイトレ https://t.co/FMgTgPw48Y 1日約15分の指導的介入を週3日実施する程度の比較的短時間で少ない回数の介入で成果を上げた •指さしと声かけによるプロンプト •行動の自発がない場合は身体的ガイダンス •各行動の達成に対し拍手と賞賛
【介入②】 https://t.co/zkMTr5efN3 はじめる前にもうちょっと文献にあたってたらよかったかなぁ、なんて今更。 60分おきだとどうしてもトイレに行くこと自体が嫌悪になりやすいな。あとご褒美シールを勝手に全部つかっちゃってご褒美ないのがあかん。

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