著者
中野 顕
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.2, no.18, pp.29-32, 1978 (Released:2017-10-02)

暗室のいらない写真法を使って手軽で簡単に透明フィルムに映像を写し込み.映像によるコミニュケーシヨンの手段として、最も手軽で安価なスライドを自由在に使って情報伝達を効率良く行うことは、業界のひとつの願望であったように思う。九州松下電器は48年末に電子写真法とパナコピー感光体(松下電器産業開発の有機光半導体)を使って原稿から40秒で、ポジのマウント(枠)付モノクロ・スライドを作り上げる世界で初めて暗室のいらない自動スライド作成機「パナコピー」の開発に成功.販売を開始した・それから4年.除々に普及し、昨年は前年比約2倍と云う伸びを示した。とくに大学、研究所、病院などに於ける知名度も急激にアップして来た。このスライド作成機の「パナコピー」のカラー化については、モノクロ(KV-1000)の発売当初から市場の強い要望であり.九州松下電器は.松下電器産業の材料研究所・無線研究所との共同研究を続け、完成したもので、この自動カラースライド作成機「カラー・パナコピー」KV-5000は、スライド化したい原稿あるいは資料を台の上に置き.フィルムをセットしてボタンを押せば2分後には、ボジのマウント付カラー・スライドガ完成するという。業界にとっては夢物語のような商品である。電子写真法と特殊現像機構を採用しているため.明るい室ですべての操作が出来ると共に従来の写真法では.非常に繁雑であった特殊撮影がだれにでも簡単にでき、しかも画面が明るく.変退色が極めて少ないなど、数々の特長を持った商品である。

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