- 著者
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松田 庄司
橋口 浩之
深尾 昌一郎
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
- 巻号頁・発行日
- vol.105, no.355, pp.95-98, 2005-10-13
分散アレーアンテナは, レーダにおいて複数のサブアレーを分散して配置し, これらの受信信号をデジタルビーム形成することにより高利得を得るアンテナ形態である.しかし, サブアレーの配置間隔が波長に比べて十分長い場合, 通常のビーム形成方法では多数のグレーティングローブが発生する.この対策として, 我々はノルム制約及び対角荷重によりロバスト性を付加したCaponビームフォーマを用いればグレーティングローブを抑圧でき, かつビーム幅の減少によるレーダーの捜索効率の低下を防ぐことができることを示した[2].本報告では, これらのビーム形成方法において, ステアリングベクトル誤差がメインビーム利得やグレーティングローブ抑圧度に及ぼす影響が小さく, このような誤差へのロバスト性を有することを示す.