著者
若山 清香 三宅 正史 若山 照彦
出版者
日本哺乳動物卵子学会
雑誌
Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 (ISSN:13417738)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.152-158, 2005-10-01

近年、胚性幹細胞(ES細胞)を用いた再生医療への応用研究が始まっているが、免疫拒絶反応に関する問題は依然として解決していない。そこで免疫拒絶反応の起こりえない、患者自身の体細胞から核移植技術によって作りだされたES細胞の研究に注目が集まってきた。これまでの研究から、核移植で作られた体細胞由来胚性幹細胞(nES細胞)は受精卵由来ES細胞と同様に多能性を持ち、キメラマウスの生殖細胞にも寄与できることが分かっている。また、その樹立効率にはマウスの系統差や性差による違いが認められず、核移植に用いるドナー細胞の由来に依存しないこと、さらにはそのnES細胞の樹立する効率が高いことなども明らかとなっている。しかし、ES細胞とnES細胞がまったく同質なものか吏に検討する必要があると考えられる。本稿ではこれまでに明らかになったnES細胞の特性およびその応用例について紹介する。

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@gkose3 2005年の日本語論文です。 https://t.co/nTzuBL20rg これが学位論文と近いような気がします・・・。 この検索結果から https://t.co/daKW1WpNg3

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