著者
佐田 務
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌 = Journal of the Atomic Energy Society of Japan (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.358-360, 2008-06-01

<p> 日本原子力学会は3月27日に大阪大学で開いた春の年会で,「新潟県中越沖地震柏崎刈羽原子力発電所 地震報告会」と題する特別セッションを開いた。約250人が傍聴した会合では,産業技術総合研究所の杉山雄一氏が「今回の地震は,発電所の沖合から発電所のある南東方向に傾き下がる断層がひき起こしたと推定される」と指摘。また東京電力の吉田昌郎氏は「地震による原子炉建屋への影響評価を解析した結果は,全号機ともせん断ひび割れ発生の目安値を下回っており,それはおおむね弾性範囲内にとどまっていることを確認した」と述べた。さらに会場参加者との質疑では,堆積層による影響や今回の地震に伴う規制強化への懸念などについて質問があった。本稿では,このセッションのもようを紹介する。</p>

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