- 著者
-
小原 博
林 紅
- 出版者
- 拓殖大学
- 雑誌
- 経営経理研究 (ISSN:02878836)
- 巻号頁・発行日
- vol.67, pp.59-90, 2001-03-30
高度成長期の時期から長らく日本の医薬品メーカー(製薬企業)は, 他の産業と同様に外国企業からの技術導入を図ることで, 医薬品を製造してきた。他方で, 外国製薬企業は日本企業との合弁, あるいは完全子会社化して, 日本市場で展開してきており, その1つにファイザー製薬(旧・台糖ファイザー)がある。このファイザー製薬は, 製品の優位性によって, さらに医療用医薬品では必要不可欠なMR(医療情報担当者)を養成しながら, 日本的な取引慣行や販売問題に十分に対応しつつ, オーソドックスにしてスタンダードなマーケティング戦略により, 確固たる地歩を築いた。