著者
絹巻 康史
出版者
拓殖大学
雑誌
経営経理研究 (ISSN:02878836)
巻号頁・発行日
vol.68, pp.1-30, 2001-12-30

国際商取引が多様化, 大型化, 長期化するにつれて, 契約を伝統的な典型契約の枠にはめ込むことが不適切となった。経済的(商的)合理性と法的正義の一体的な実現を可能とする契約観が必要とされ, lex mercatoriaの重要性が増した。lex mercatoriaは, 国際商取引の当事者が繰り返し反復する取引慣習から生み出された説得性の高いルールである。それらをリステイト(restate)したものがユニドロワ国際商事契約原則である。この原則の適用事例を合理的なADRとされる商事仲裁に求め, 新しい契約法の流れを考察する。

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