- 著者
 
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             和田 仁
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 香川高等専門学校
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 高松工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:03899268)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.38, pp.105-127, 2003-03 
 
          
          
          
        
        
        
        幕末から一歩遅れて,明治三年に結成された赤心報国党の「尊王懐夷」運動は,時勢遅れであったとの評価が一般的である。しかしそれは後世の「勤皇家」顕彰運動に伴う「政治的評価」にすぎないのではなかろうか。本稿では,赤心報国党の同志たちも幕末の尊王討幕派と同じく「草莽」の人々であったことに視点を据えて,同志の一人,篠原箭太郎の書簡等を通じて,再検討してゆくことにする。