著者
中村 妙子
出版者
国際基督教大学
雑誌
ICU日本語教育研究センター紀要 (ISSN:13447181)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.27-36, 2000-03-31

中級教育に関心が集まり,そのカリキュラム,教材の開発が行なわれている。そこで,この小論は中級日本語教育とは何かを考えるものである。まず,中級とはどのレベルであるのか,共通の理解が必要である。現在では,日本語能力試験の2級を中級と考えるのがわかりやすい。また,中級のスタートラインははっきりしない。教科書は種々あるが,それぞれ異なる。初級と中級をつなぐいわゆる初中級的なもの,初級とのギャップがあっても,使う側での補足を期待しているものなどである。教科書からは一般的な出発点はたどれない。具体的に国際基督教大学の中級教育についてみると,カリキュラム,教材は完成されてはなく,試用の段階である。ICUの中級は多くの要素を載せなければならない。しかし,これまでの蓄積,現在の日本語教育の成果を活用していけば,難しいことではない。すべてを,教材,カリキュラムに盛り込むのではなく,分からないことを学習者自身が解決する方策を習得させることも必要である。ICUの理念の一翼を担う日本語教育であれば,最適のカリキュラム,教材の確立が急がれる。

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