著者
丹保 健一
出版者
三重大学
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学 (ISSN:03899241)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.11-22, 1988

佐治氏の命名になる「状況陰題文」は、題述文の一つというより、状況に深く係わりを持つ特殊な存現文、強いて名付ければ、「状況存現文」とでもいうべき性格を持つ文である。というのは、状況陰題文における「状況」は、判断の対象としての主題というより、表現、理解のための無意識の前提として働いているにすぎないからであり、又、状況陰題文の述語が持つ判断作用は、文末の感動表出によりコト的なものとして収まると考えられるからである。

言及状況

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CiNii 論文 -  状況陰題文とは何者?  丹保 健一(三重大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学 39, 11-22, 1988)https://t.co/Onv1zPnKO9*買ってから20年経ってやっと何が書かれているかわかった玉村文郎編『日本語学を学ぶ人のために』(世界思潮社1992/10)から、その参考文献リストとは別に。

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