著者
山田 吉郎
出版者
山梨英和大学
雑誌
山梨英和短期大学紀要 (ISSN:02862360)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.103-113, 1996-12-10

吉本ばななの『キッチン』は、最後の肉親である祖母を失った女子大生桜井みかげが、その心の痛手から立ち直ってゆく過程を描いた小説であるが、その生の回復の仕方を、主人公が一時期傷心の身を寄せた奇妙な擬似的家庭(田辺親子)との関連の中で考察した。擬似的母親であるえり子の歪曲化された生の回復と照らし合わせる形で、主人公みかげの傷心からの回復の特質を分析した。その際、吉本の処女作『ムーンライト・シャドウ』や彼女と同時期に話題をまいた俵万智短歌との関連、さらに性差や身体感覚、ボーダーレスなど今日的な文化現象とのつながりを視野に入れて展望を試みた。

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https://t.co/u7mHZPPmoD えり子の性転換の背後に喪失の悲しみを読み取る読解。トランスジェンダーに失礼ではないかと思う。読者の読みの一方的な暴力性があるので文芸批評は好きになれない。
こんな論文どうですか? 吉本ばなな『キッチン』論 ー生の回復への通路ー (第2部)(山田 吉郎),1996 https://t.co/qm8e1AQ6oh 吉本ばななの『キッチン』は、最後の肉親である祖母を失った女子大生桜井みかげが、その心の痛手か…
こんな論文どうですか? 吉本ばなな『キッチン』論 : 生の回復への通路(第2部)(山田 吉郎),1996 http://t.co/ah4AtiMsLF
こんな論文どうですか? 吉本ばなな『キッチン』論 : 生の回復への通路(第2部)(山田 吉郎),1996 http://t.co/ah4AtiMsLF

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