著者
玉田 和恵 井口 磯夫
出版者
日本教育情報学会
雑誌
教育情報研究 : 日本教育情報学会学会誌 (ISSN:09126732)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.31-40, 1997-12-25

学生が「インターネットによる就職活動」に直面し, ネットワークを通じた情報活用に対してどのような意識をもっているのか質問紙調査をもとに分析し, 以下のことが分かった.学生の意識には, 本人の情報活用能力によって差異が生じている.情報活用能力を身につけている学生は, ネットワークを正しく認識し, 利点や弱点を理解している.情報リテラシーを身につけていない学生は, ネットワークを過信したり, 必要以上に不安を抱いたりしている.自発的学習により情報活用能力を身につけた学生は, マニュアルを参照しながらインターネットを利用して情報を活用している.多くの学生は就職活動にインターネットは必要で, 活用したいと感じながらも現在の能力では活用しきれないとあきらめている.就職活動のためのインターネットの利用を情報系授業と有機的に結びつけ, 授業の動機づけに利用することは非常に有効であることが分かった.

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