著者
井口 磯夫
出版者
日本教育情報学会
雑誌
教育情報研究 : 日本教育情報学会学会誌 (ISSN:09126732)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.17-26, 1994-09-30

女子短期大学生にノート型パーソナルコンピュータを個人所有させる場合,個人所有が情報処理教育に与える教育効果について,実態調査結果によって次のことが明らかになった.アプリケーションソフトの活用状況では,フロッピーディスク起動のノート型パーソナルコンピュータよりROM起動の機種の方が頻繁である.使いやすいインタフェースのノート型パーソナルコンピュータ機種の方が,交換日記(フロッピーで)などの利用範囲を拡張させている.自宅での使用時間か長いものほど,コンピュータ親和度の得点が高い.一方,ノート型パーソナルコンピュータを個人所有させるねらいと機種選定に関して階層型意思決定法(AHP,サーティー)によって調査を行った結果,問題点が明確になった.
著者
堀口 秀嗣 井口 磯夫 安達 一寿 荒 義明 小林 裕光 前田 真人 本郷 健
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.23, pp.174-175, 2007-08-20

eラーニングは現在、企業や高等教育で積極的に導入されている。しかし、小中高校では積極的に導入することを検討している学校は少ない。その理由を考察するとともに、その目的に合うe-Learningシステムとして開発した。その考え方や機能の代表的な部分を紹介する。
著者
玉田 和恵 井口 磯夫
出版者
日本教育情報学会
雑誌
教育情報研究 : 日本教育情報学会学会誌 (ISSN:09126732)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.31-40, 1997-12-25

学生が「インターネットによる就職活動」に直面し, ネットワークを通じた情報活用に対してどのような意識をもっているのか質問紙調査をもとに分析し, 以下のことが分かった.学生の意識には, 本人の情報活用能力によって差異が生じている.情報活用能力を身につけている学生は, ネットワークを正しく認識し, 利点や弱点を理解している.情報リテラシーを身につけていない学生は, ネットワークを過信したり, 必要以上に不安を抱いたりしている.自発的学習により情報活用能力を身につけた学生は, マニュアルを参照しながらインターネットを利用して情報を活用している.多くの学生は就職活動にインターネットは必要で, 活用したいと感じながらも現在の能力では活用しきれないとあきらめている.就職活動のためのインターネットの利用を情報系授業と有機的に結びつけ, 授業の動機づけに利用することは非常に有効であることが分かった.