著者
松浦 幹太
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.83, pp.53-60, 1998-09-17
参考文献数
18

インターネットのようにオープンなネットワークでは、いかにして不正行為を抑止するかが重要な課題である。一般的な対策は、暗号・認証技術の利用である。この場合、プロトコル実行ログがトラブル解決のための証拠となり、不正行為の抑止につながる。しかし、社会的要請次第では、より能動的な抑止策が求められる可能性がある。そのような場合の解として、共通鍵暗号に基づいたサーバ・クライアントプロトコルにおける抜き打ち検査方式を提案する。同方式では、会員権をオンラインで一時的に監査官に貸与することができる。応用例として、電子貸金庫サービスと、インターネットセキュリティプロトコルにおける鍵配送について述べる。In an open network, how to provide deterrents to malicious behaviors is an important issue. A common solution is given by cryptographic primitives; execution logs are stored and used when needs arise for trouble settlement. Depending on social situation, however, more active authorized procedures would be of great help. In preparation for such a situation, this paper introduces a framework of an inspection mechanism for server-and-client protocols based on a private-key cipher. The mechanism allows one-session rental of membership. Example protocols for Electronic Safe-Deposit Box and IPsec key exchange are described.

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こんな論文どうですか? 共通鍵暗号に基づいたサーバー・クライアントプロトコルにおける会員資格の一時貸与方式(松浦 幹太),1998 https://t.co/3zmSU4PYdO
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