著者
大石 亨 松本 裕治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.36, no.11, pp.2597-2610, 1995-11-15
参考文献数
18
被引用文献数
17

動詞がある事象を表すために、論理的に最低限必要な名詞との関係を「格」という。格構造(case frame)は、自然言語処理をはじめとする人工知能分野において、文の意味を表示するために、必要不可欠なものとして取り扱われてきた。特に、意味主導型の言語である日本語文の解析では、動詞とそのとりうる格との意味的関係を表示する深層格(deepcase)が重要な役割を果たしている。しかし、格関係の分析は意味的な問題であるだけに、どうしても個別的かつ主観的にならざるをえない。本論文では、文の表層に現れる格助詞およびそれと置換されうる語旬のバターンに基づいて動詞を細かく分類し、この分類に基づいて、動詞の語彙知識を獲得する手法(格バターン分析法)を提案する。この手法を用いることにより、意味的な情報を客観的にしかも類型化して取り扱うことができる。この手法を解析済みコーパスから得られた共起情報に適用して行った深層格獲得実験の結果と評価、ならびに、実験を通して得られた格バターンの組合せから動詞の意味構造(semantic structure)を抽出する方法について述べる。

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