著者
喜連川 優 津高 新一郎 中野 美由紀
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.1019-1030, 1993-05-15
被引用文献数
2

関係データベースの各種の処理の中で特に2つのリレーションを動的に結合する結合演算は処理負荷が重く、数々のアルゴリズムが開発されてきたが、中でもハッシュ法に基づくアルゴリズムが現時点で最も有望と考えられている。また近年、並列計算機システムが一般化しつつあり、並列アーキテクチャの採用による並列関係データベースシステムの性能向上が注目されている。このような背景から、我々はハッシュに基づく結合演算方式としてGRACEハッシュ結合演算技法を取り上げ、シンメトリS81共有メモリ型マルチプロセッサ上に実装を行い、結合演算の性能評価を詳細に行い、理想的な並列台数効果を確認するとともに、その有効性を明らかにした。本論文ではGRACEハッシュ結合演算技法の並列化手法について検討するとともに、その実装化について考察し、更に実装システムの性能評価により、関係データベースの共有メモリ型並列プロセッサによる性能向上の有効性について明確化する。

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関係データベースの各種の処理の中で特に2つのリレーションを動的に結合する結合演算は処理負荷が重く,数々のアルゴリズムが開発されてきたが,中でもハッシュ法に基づくアルゴリズムが現時点で最も有望と考えられている.また近年,並列計算機システムが一般化しつつあり,並列アーキテクチャの採用による並列関係データベースシステムの性能向上が注目されている.このような背景から,我々はハッシュに基づく結合演算方式としてGRACEハッシュ結合演算技法を取り上げ,シンメトリS81共有メモリ型マルチプロセッサ上に実装を行い,結合演算の性能評価を詳細に行い,理想的な並列台数効果を確認するとともに,その有効性を明らかにした.本論文ではGRACEハッシュ結合演算技法の並列化手法について検討するとともに,その実装化について考察し,更に実装システムの性能評価により,関係データベースの共有メモリ型並列プロセッサによる性能向上の有効性について明確化する.

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