著者
石田 渉 横山 大作 中野 美由紀 豊田 正史 喜連川 優
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.172, pp.35-40, 2012-07-25

近年のクラウドコンピューティングでは,計算資源の管理に仮想化技術を利用している.仮想化技術の要素技術の一つであるVMライブマイグレーション等を利用することで,クラウドプロバイダではサービスを停止することなく計算資源の集約化や負荷分散が可能となる.現在,ウェブコンテンツ,センシングデータなどのデジタルデータが急増するなか,クラウドコンピューティングにおける大容量のデータを処理するアプリケーションの効率化が急務である.しかしながら,大規模I/O処理を行うVMライブマイグレーションの挙動は十分に解析されていない.本報告では,VMライブマイグレーション時の入出力挙動を実機を用いて詳細に解析し,大規模データ処理におけるVMライブマイグレーションにおける課題について明らかにする.
著者
早水 悠登 合田 和生 中野 美由紀 喜連川 優
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.328, pp.67-72, 2010-11-29

昨今、データセンターにおけるサーバの消費電力増加が著しい。これらサーバのなかでも、データセンターの中でもメジャーなアプリケーションであるオンライントランザクション処理(OLTP)の省電力化が重要である。OLTPシステムはサービスレベル契約(SLA)を満たすことが求められるため省電力化が難しく、これまでのところ有効な省電力手法はほとんど提案されていない。本論文では、OLTPにおけるアプリケーション指向省電力を提案する。我々の手法では、OLTPアプリケーション性能の測定にもとづきプロセッサの動作周波数を動的に調整する。これにより、SLAを満たしつつOLTPシステムの消費電力を削減できる。TPC-Cと実サーバの負荷データを利用した実験では、最大でサーバ全体の消費電力における11%の消費電力削減効果があることが確認された。
著者
喜連川 優 津高 新一郎 中野 美由紀
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.1019-1030, 1993-05-15
被引用文献数
2

関係データベースの各種の処理の中で特に2つのリレーションを動的に結合する結合演算は処理負荷が重く、数々のアルゴリズムが開発されてきたが、中でもハッシュ法に基づくアルゴリズムが現時点で最も有望と考えられている。また近年、並列計算機システムが一般化しつつあり、並列アーキテクチャの採用による並列関係データベースシステムの性能向上が注目されている。このような背景から、我々はハッシュに基づく結合演算方式としてGRACEハッシュ結合演算技法を取り上げ、シンメトリS81共有メモリ型マルチプロセッサ上に実装を行い、結合演算の性能評価を詳細に行い、理想的な並列台数効果を確認するとともに、その有効性を明らかにした。本論文ではGRACEハッシュ結合演算技法の並列化手法について検討するとともに、その実装化について考察し、更に実装システムの性能評価により、関係データベースの共有メモリ型並列プロセッサによる性能向上の有効性について明確化する。
著者
若宮 正子 中野 美由紀(インタビュア)
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.60, no.6, pp.526-534, 2019-05-15

超スマート社会の後期高齢者の在り方を自ら体現され,2019年ソフトウェアジャパンアワードを受賞された若宮様のインタビューです.人生百年時代に超スマート社会を楽しむため,ご自身の愉快で挑戦的な体験談,経験に基づいた人生の秘訣を飾らぬ言葉で語っていただき,そして,ユーザ目線から情報技術者,研究者への温かいコメント,ご要望を頂戴いたしました.
著者
土井 美和子 中野 美由紀
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.56-63, 2017-01-15

ICTが時代とともに進展する中,自身のダイバーシティを糧に情報アクセシビリティの新たな課題解決に向けて技術を深化させようと日々研究に取り組んでいる浅川智恵子さんと,これまでの道のりや,社会的課題をチャンスと捉えて研究を進めていく意義などについて語り合いました.