著者
溝口 理一郎 芥子 育雄 磯本征雄 角所 収
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.404-412, 1984-05-15

近年 マン・マシンインタフェースの問題が盛んに論じられている.本論文では 筆者らによって作成された音声データベース「SPEECH-DB」を例にとって実現した知的マン・マシンインタフェースについて述べている.本インタフェースは 日本語による検索要求を受けつけるJCSサブシステム エラーからの回復や利用者の疑間に答えるPSSサブシステムおよびシステム全体の制御の流れを管理するMONITORサブシステムの三つのサブシステムから成っている.知的マン・マシンインタフェースは 情報処理システムに関する専門知識を用いることにより問題解決を行って 利用者に対して知的な援助を提供するものであり ある種のエキスパートシステムとみなすことができる.そこで本インタフェースの作成においては 汎用DBMS INQとその親言語であるFORTRANによりプロタクションシステムを実現した後 それに種々の知識を埋め込むという方法を採用した.SPEECH-DBと同一のDBMS INQを用いることにより 柔軟性 拡張性に富んだシステム構成が実現されたわれわれのプロダクションシステムは 前向き推論と後向き推論の二つの推論モードとバックトラック機能をもっている.さらに 任意のFORTRANプログラムを呼ぶことができるため 既存のソフトウェアとの結合が容易であり AI的手法の現実的問題への応用に適したものとなっている.

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こんな論文どうですか? 汎用DBMSを用いた知的マン・マシンインタフェースの実現 -音声データベースSPEECH - DBに関して-(溝口 理一郎ほか),1984 https://t.co/JUIOIeBgHU 近年 マン・マシンインタフェースの問…

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