著者
奥乃 博 グプタアヌープ
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.31, no.6, pp.822-831, 1990-06-15
被引用文献数
1

プロダクション・システム(あるいはルールベース・システム)は広くエキスパート・システム構築用ツールとして使用されている.広範な応用あるいは実時間応用にプロダクショシ・システム高速化が不可欠であり 並列処理による高速化が研究されている.従来の研究では低レベル言語を使用しているため 他のシステムとの融合が難しかった.また OPS5 はエキスパート・システム構築用ツールであり その並列度はユーザ・プログラムに大きく依存している.本論文では OPS5 を共有メモリ型マルチプロセッサ上で高級言語を用いて並列処理する上での様々な問題点について議論する.本論文の主要な主張点は(1)並列 Lisp 言語 QLisp による並列処理の記述 (2)実行時に並列度を決定する制御方式 (3)プロタクション・システムの競合解消と行動段階での新しい並列処理アルゴリズムの提案 である.とくに実行時並列度制御方式は 個々のタスクの処理時間にばらつきのある記号処理では 資源の有効利用には不可欠である.また 行動段階での並列処理は競合解消で選択される可能性のあるルールを先行実行するという概念に基づいている.高級言語を用いることにより多様な並列性は容易に記述することができた.

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RT @route127 : 並列処理LISP 1990 QLisp http://ci.nii.ac.jp/naid/110002724612/
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