著者
小野 厚夫
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.347-351, 2005-04-15

今日のキーワードとなっている情報という言葉は,日本で造られた言葉で,1976年出版の訳書「仏国歩兵陣中要務実地演習軌典」に最初の用例がある.原語はフランス語のrenseignementで,敵の「情状の報知」の意味で使われた.初期には情報と状報が併用されたが,情報に統一された.兵語として用いられていたが,次第に一般化し,日露戦争後には国語事典に収録されるようになった.戦後情報理論の導入に伴い,英語のinformationの日本語訳として用いられるようになった.これら130年に及ぶ情報という言葉の歴史について調べた内容を,用例を示しながた辿ってみた.

言及状況

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日本語の「情報」は1876年、仏式兵法書の翻訳書においてrenseignementの訳、敵の「情状の報知」の略語として登場したらしい。 『情報という言葉を尋ねて』(小野厚夫、2005)http://t.co/800GQhgUVf

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編集者: Bcxfubot
2022-08-30 06:40:37 の編集で削除されたか、リンク先が変更された可能性があります。

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