著者
西之園 晴夫
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.67-77, 1999
参考文献数
29
被引用文献数
4

わが国が当面している課題として,多数の現職教員に高度の職能専門教育を目指した大学院修士レベルの教育を提供する問題がある.この場合,旧来の研究後継者養成で採用されてきた研究方法論では対応できず,教育実践に通した研究方法を開発する必要がある.教育方法の研究方法として経験的アプローチ,規範的アプローチおよびシステムズ・アプローチに区分したとき,ここでは経験的アプローチについて論じている.修士課程に在籍する現職教員を指導するにあたって,経験的な実践知を一定の手順によって形式化するために,カテゴリー,概念,モデルならびに命題によって表現した形式知とする方法を採用した.経験的知識をこのように形式化することは,情報ネットワークによって実践知を流通するために不可欠である.

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