著者
日下部 敬之 中嶋 昌紀 佐野 雅基 渡辺 和夫
出版者
公益社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.713-718, 2000-07-15
参考文献数
25
被引用文献数
2 4

大阪湾において, イカナゴ仔魚の日中の鉛直分布を調査したところ, 5m層を極大として, 10m以浅の水深に集中的に分布していた。また, 浅い層の仔魚ほど多く摂餌していた。しかし水温, 塩分, および主餌料であるカイアシ類幼生の鉛直分布からは, これらの事象を説明できなかった。一方, 飼育実験の結果, 平均全長6.8mmのイカナゴ仔魚のワムシ摂餌数は明るいほど多く, 特に10lxと(10)^2lxの間で約3倍の差があった。現場海域で水中照度が(10)^2lxを下回る水深は15∿20mであったことから, イカナゴ仔魚が日中この水深帯に分布するのは, 摂餌に適した明るさを得るためであろうと考えられた。

言及状況

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こんな論文どうですか? 大阪湾におけるイカナゴ Ammodytes personatus 仔魚の鉛直分布と摂餌に対する水中照度の影響(日下部 敬之ほか),2000 http://id.CiNii.jp/NMLEL

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