著者
山崎 慎太郎 日向野 純也 渡部 俊広
出版者
公益社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.368-373, 2002-05-15
被引用文献数
1 2

貝桁網で漁獲された二枚貝にみられる足部の欠損(舌食い)の発生を低減するため,チョウセンハマグリの舌食いの発生機構について検討した。舌食いの発生率は水温の高い時期に高く水温の低い時期に低くなり,曳網速力の増大と共に高くなった。行動観察から,舌食いは貝が足部を伸張した状態で貝桁網の爪と砂に殼を圧迫されて発生すると考えた。潜砂している貝を引き上げてから底質へ潜入を開始するまでの時間は水温の高い方が短かく,潜砂深度は水温の高い方が大きかった。水温の高い時期には潜砂深度の増大と活発な潜砂行動により舌食いの発生率が高くなると考えた。舌食いの発生を抑えるには,曳網速力の低減が最も有効な方法である。

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こんな論文どうですか? 貝桁網によるチョウセンハマグリの足部損傷について(山崎慎太郎ほか),2002 http://id.CiNii.jp/NQNKL
こんな論文どうですか? 貝桁網によるチョウセンハマグリの足部損傷について,2002 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003160584
こんな論文どうですか? 貝桁網によるチョウセンハマグリの足部損傷について,2002 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003160584

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