著者
小林 龍太郎 遠藤 雅人 吉崎 悟朗 竹内 俊郎
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.646-651, 2002-09-15
参考文献数
20
被引用文献数
3 12

本研究ではティラピアOreochromis niloticusの近赤外光に対する感受性の測定を試みるとともに,その系統差を明らかにするために,回転ドラム追従実験装置を用いた実験を行った。供試魚は異なる2系統各200尾で,照射光は可視光と波長限界700,750,780,800nmの5種類を用いた。その結果,全ての個体が可視光下および波長限界700nmの光で感受性を示した。しかし,波長限界800nmの光では全個体が感知不可能であった。感知できる最も長波長側の波長限界は1系統が750nmであったのに対し,もう一方の系統は780nmであり,同一種において系統差のあることが明らかとなった。

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