著者
松本 好太 草間 裕介 橋本 修
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.84, no.3, pp.544-550, 2001-03-01
参考文献数
12
被引用文献数
5

本論文では, 電子レンジ本体とドアとの間隙(げき)から漏洩(えい)する電波を抑制する方法として, 現在一般的に用いられているチョーク構造の代わりに, 間隙内にシート状の損失材を挿入した場合のシールド効果の検討を, 3次元のFDTD法を用いて行った.具体的には, 種々の高次モードのうち漏洩電波の形状に最も近いTE_<40>モードを用いて, 間隙及び損失材の挿入長の変化に対するシールド効果の計算を行った.この結果, 損失材の材質によっては, すきまなく充てんされた場合, 30dB以上のシールド効果を示すことや, 1mmのすきまが空いた場合, 30dB以上のシールド効果を得るためには損失材の挿入長が50mm以上必要であること等がわかり, 実用性をふまえたシールド効果を定量的に確認することができた.

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こんな論文どうですか? FDTD法を用いたシート状損失材挿入型電子レンジ用ドアシールに関する検討(松本 好太ほか),2001 http://id.CiNii.jp/NV14L
こんな論文どうですか? FDTD法を用いたシート状損失材挿入型電子レンジ用ドアシールに関する検討(松本 好太ほか),2001 http://id.CiNii.jp/NV14L

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