著者
岡野 好伸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.85, no.8, pp.1426-1433, 2002-08-01
被引用文献数
15

本論文では,ループアンテナの有する広帯域性や利得の優位性を保ちつつ,複雑な無給電素子の装荷や高価な整合器を用いることなく,同軸線路の特性インピーダンスと整合可能な板状ループアンテナを提案する.具体的には,外形を変えることなくループ内側の開口部形状を変形させることを試みた.これにより,入力インピーダンスのコントロールが可能となり,VSWR≦2となる帯域がTV用UHF帯の中心周波数620MHzに対して約40%に達することを示した.また,反射板を装荷し単方向指向性としたアンテナを試作し実験とFDTDによる解析の両面で検討し,VSWR≦2となる帯域が620MHzに対して約50%にまで達することを確認した.更に,動作利得に関しては,UHF帯の全域にわたり7.6〜8.2dBiと極めて安定した利得を達成し,地上波ディジタル放送用アンテナとしての有用性を示した.

言及状況

Twitter (1 users, 2 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? TV-UHF帯用板状広帯域アンテナの開発(岡野 好伸),2002 http://t.co/x99IhnU1JS 本論文では,ループアンテナの有する広帯域性や利得の優位性を保ちつつ,複雑…
こんな論文どうですか? TV-UHF帯用板状広帯域アンテナの開発,2002 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003182609 本論文では,ループアンテナの有する広帯域性や利得の優位性を保ちつつ,複雑な無給電素子の装荷や高価な整合器を用いることなく,同軸線

収集済み URL リスト