著者
橋場 参生 上見 憲弘 及川 雅稔 山口 悦範 須貝 保徳 伊福部 達
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.84, no.6, pp.1240-1247, 2001-06-01
被引用文献数
16

電気式人工喉頭は, 癌(がん)などの理由によって喉頭を失った人々の重要な発声補助機器である.しかし, 電気式人工喉頭で発声した音声は, 単調で非常に不自然であり, その改善が望まれていた.また, 従来の電気式人工喉頭はすべて海外からの輸入品であり, 国産の製品は存在しなかった.我々は, この自然性の問題を解決するために, 電気式人工喉頭で発声した音声に抑揚を負荷する方法などを提案し, 実験を進める一方, 1993年より電気式人工喉頭の製品化に着手し, 1998年に国産初の電気式人工喉頭を実現した.開発した新型の電気式人工喉頭は, マイクロコンピュータを内臓しており, 抑揚のある自然な発声が可能であるほか, 音程のデータを利用して歌を歌うこともできる.本製品は, 既に1000台以上が利用されており, アンケート調査の結果, 約7割の購入者より良好な反応が得られている.本論文では, まず, 抑揚制御機能を備えた新型電気式人工喉頭の開発経過と機能について述べ, 次に, 購入者からの評価結果と今後の課題について述べる.

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こんな論文どうですか? 抑揚制御機能を備えた電気式人工喉頭の製品化と評価(橋場 参生ほか),2001 http://t.co/7BJfhmG
こんな論文どうですか? 抑揚制御機能を備えた電気式人工喉頭の製品化と評価(橋場 参生ほか),2001 http://id.CiNii.jp/NWVoL

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