著者
織田 修平 水島 昌英 古家 賢一 羽田 陽一 片岡 章俊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.388, pp.41-46, 2004-10-21
参考文献数
7
被引用文献数
3

聴覚障害者支援を目的として,日常生活における様々な警告・報知音を,鳴動パターンを保持したまま振動で伝達する方法の検討を進めている.この方法の特徴は従来のように機械が音を識別して文字などでユーザヘ伝達するのではなく,ユーザ自身が音の種類をその鳴動パターンを手がかりにして判別することにある.聴覚障害者が振動の鳴動パターンのみで判別が可能かどうかを検証するため,まず最も鳴動パターンから判別がしやすいと思われる家電製品等で用いられるビープ音による「報知音」を対象に,健聴者,聴覚障害者それぞれを対象とした実験を行った.その結果,聴覚障害者は健聴者が音で報知音を聞く場合と同程度の判別力をもつことがわかった.さらに事前に情報を与えると判別力が向上することを確認した.

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