- 著者
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赤松 幹之
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
- 巻号頁・発行日
- vol.76, no.11, pp.1176-1182, 1993-11-25
- 被引用文献数
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15
形は視覚で知覚できるが,指で触ってでもできる.この異なるモダリティの間の対応関係は,能動的に触る運動をしたり,その運動が眼で見えたり,また触っている形の縁の触覚刺激があると,より正しく獲得される.その一方,視覚だけでなく触覚もあると,触る運動が速くなったりする.すなわち,視覚と触覚と運動とは相互に結び付きを強めるように働いている.そこで,視覚だけでなく触覚呈示もできるマウス型インタフェース装置を構築して,ポインティング操作の評価をしてみると,操作時間が短くなるなどの効果があることがわかった.