著者
渡部 修 福島 邦彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング
巻号頁・発行日
vol.95, no.598, pp.235-242, 1996-03-18

視覚系によって外界の構造を推定するときには, オクルージョンという問題が存在する. 両眼視では, オクルージョンによって, 一方の眼からは見えている領域が, もう一方の眼からは遮蔽によって見えなくなるという状況が起こりうる. このような両眼非対応領域上の点は, 偽対応しか生成しない. 心理物理学的知見からは, オクルージョンの処理は初期視覚の段階で行われていることが示唆されている. 本稿では, オクルージョンの存在を考慮した, 視差推定アルゴリズムを提案する. 本稿で提案するアルゴリズムは, 対応点問題を解く最も基本的なアルゴリズムである, Marr-Poggioの第1アルゴリズムを拡張したものである. このアルゴリズムは, オクルージョンが生じる幾何学的性質を考慮し, 両眼非対応領域のような対応が与えられない領域の視差推定も行うことができる.

言及状況

はてなブックマーク (1 users, 1 posts)

Twitter (1 users, 2 posts, 1 favorites)

RT @mmurar : オクルージョンを考慮した視差推定アルゴリズム http://ci.nii.ac.jp/naid/110003233136/
RT @mmurar : オクルージョンを考慮した視差推定アルゴリズム http://ci.nii.ac.jp/naid/110003233136/

収集済み URL リスト