著者
山田 祐士 竹内 勇剛
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.734, pp.19-24, 2003-03-11

日常的な対話においては,会話の対象や発話のタイミングが重要である.しかし,従来のチャットシステムにおいては,誰がどのようなタイミングで発話し,対話の展開にどのような影響を与えていくかということを実時間で観察することはできない.また,多人数が参加している場合,会話の対象が誰なのかという参加者の社会的な関係が分かりづらい.そのため本論文では,多人数の参加者が同時に発言することが可能な非交替型チャットシステムを提案する.本システムを利用した実験では,複数の参加者による同時発話や,発言位置の変更などといった現象が確認された.その結果,本システムを用いることでチャットにおける対話のダイナミクスを実時間で観察できると共に,参加者の社会的な関係に関する新しい対話分析法が実現されることが期待される.

言及状況

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1B-1.関連研究としてはアバタの会話とGoffmanの会話の参与構造を絡めた議論 http://t.co/KlkJOE5F (PDF)やアバタではないが発言領域の移動によるチャットシステム http://t.co/PuAHoJES あたりが思いつく.(続く) #hai2012

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