著者
柴田 寛 行場 次朗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.522, pp.31-36, 2003-12-12
被引用文献数
3

本研究では,人どうしが連携動作を行う場面を題材として,手渡された円筒を受け取る動作を分析した.変数として,円筒の長さ,渡す側が円筒を持つ位置,および円筒の渡し方を操作した.観察された受け取り動作を,脳科学で得られた知見を基にしながら,「握る」「摘む」「のせる-そえる」に分類した.また,受け渡し場面に内在する制約として,「円筒を落とさない」「渡す側の手に触れない」「渡す側の動きに合わせる」という3つに焦点をあて,これらの制約の働き方から,渡され方にあった受け取り動作が選択される過程を検討した.さらに,受け側が手を動かすタイミングや,手を動かしてから円筒に接触するまでの時間などが測定された.その結果,それらの値はそれぞれの受け取り動作によって系統的に異なることがわかり,各受け取り動作に異なる運動制御が関与することが示された.

言及状況

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こんな論文どうですか? 手渡された物体の受け取り動作の観察と分類 : 最適動作の選択過程の検討(「感性情報処理の基礎と応用」並びにヒューマン情報処理一般)(動作・インターフェース(1)(柴田 寛ほか),2003 … http://t.co/tJWdULJiQd

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