著者
渡邉 洋一 猿田 和樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.513, pp.57-62, 2001-11-11
被引用文献数
2

手書き漢字の読みやすさを人の判読基準に準拠して定量化した.人の認知特性と対応する, 概形特徴と詳細特徴とで文字形を記述し, 数量化理論を適用した.大学生280人の姓名から切り出した580文字を材料とし, 33人の観測者の過半数が「読みやすい」・「読みにくい」とした文字を外的基準とした.その結果, 90%の精度で読みやすさを予測できることがわかった.一方で, 同じ材料を用いて, 手書き漢字に対する人の意味空間を因子分析した.文字の読みやすさ, 文字の見やすさ, 書き方のうまさ, 明快さの4つの因子が抽出された.数量化理論による予測は, 因子分析から導かれた「読みやすさ」とよく合致するものであった.

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