著者
川戸 慎二郎 鉄谷 信二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.452, pp.47-52, 2003-11-13
被引用文献数
4

広範囲なみかけの顔の大きさに対応できる,ビデオ画像中の顔の実時間検出・追跡手法を提案する.顔検出は,6分割矩形フィルター(SSR-filter)で顔の候補を抽出し,サポートベクターマシン(SVM)で判定する.背景の偽候補の抽出を抑制するためフレーム間差分を利用する.顔追跡は,更新型のテンプレートマッチングで眉間パターンを追跡する.みかけの顔の大きさの変化に対応するため,ほぼ1/√<2>の比で順次縮小した画像列を用意し,両目間距離に応じた縮小画像を利用する.15分の手話ニュースから手話キャスターが一人ないし二人登場する7146フレーム(約17frame/sec,320×240pixels,11シーケンス)を抽出し,アルゴリズムを評価した.手のジェスチャーによって顔の追跡がしばしば中断されるが,トータルで89%の顔を追跡することができた.システムをXeon2.2-GHzのPCに組込んで,15frame/secで動作することが確認された.

言及状況

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こんな論文どうですか? SSRフィルターとSVMを用いた顔の実時間検出と追跡(顔とジェスチャの認識),2003 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003273858 広範囲なみかけの顔の大きさに対応できる,ビデオ画像中の顔の実時間検出・追跡手法を提案する.顔

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