- 著者
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馬場 良二
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
- 巻号頁・発行日
- vol.104, no.148, pp.11-16, 2004-06-18
熊本方言は語のアクセントの型に意味を弁別する機能がなく,無アクセント方言だといわれている.しかし,音声言語であれば発話の切れ目を示す機能はあるはずで,引用を示す助詞「-て」を含む節において,韻律がどのように現れるかを調査した.イントネーション単位がテ節と一致しているとき,基本的には「て」の直前で音調の下降が見られること,テ節がより大きなイントネーション単位の一部となるとき,その下降は見られなくなること,プロミネンスがおかれた場合,おかれた要素の音調にピークが現われ,他の要素の音調は低くおさえられることなどがわかった.