著者
二藤 宏美 林 安紀子 南 曜子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.240, pp.47-52, 2000-07-21
参考文献数
3

乳児が日常において養育者から聴いている音楽への選好をどのように形成していくか、童謡を用いて検討した。選好振り向き法を用い、5〜14ヵ月児に対し、長調の童謡6曲とそれらの短調への変型6曲の旋律を聴かせ、聴取反応を測定した。その結果、5、8、11ヵ月児群においては月齢内で一貫した聴取反応は認められなかったのに対し、14ヵ月齢群において、原型への有意な選好が認められた。また、8、11ヵ月児群において、聴取経験と選好との相関が認められた。以上より、乳児は0歳後期から徐々に音楽の聴取経験の影響を受け、1歳前期にはこれらの原型への選好が形成される可能性が示唆された。

言及状況

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@nagayamamaki 私もずっと気になってました!この論文( https://t.co/5cBFe0PWch )だと、聴取経験で好悪は出るようなので、先天的は薄いのではないかと。テーマずばりの論文( https://t.co/IJYjlzIPLt )がありました。→

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