著者
スリヨン タンスリヤボン 吉田 富美男 花木 真一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.82, no.7, pp.1139-1147, 1999-07-25
被引用文献数
5

人同士が直接会って話す面談や通信手段を介した通話の実現過程では, 相手の居場所情報が必要であり, 都合を判断する「情報」を事前に知ることが望ましい. そのような情報を伝えて面談開始を支援したり, 円滑な通話を支援するために, 本論文では実研究室レイアウトと仮想の部屋を混在させた仮想環境を2次元グラフィックスで表現し, その上にメンバの顔アイコンを表示するようにして仮想研究室VILLAを構築した. VILLAが構築されているサイバースペースを2分して, 顔アイコンが実空間での持ち主の位置をほぼ実時間で反映している部分空間を状況表現空間, それ以外の部分空間をサイバー利用空間とし, 顔アイコンがどちらの部分空間にあるかによってそれぞれバーチャルシャドウ, アバタと呼んで区別し, それらの特性の違いを明確にした. VILLAはJava言語で書かれ双方向ホームページとして実現された. wwwブラウザによって遠隔地から自由にアクセスできるので開かれた研究支援環境として利用することができる.

言及状況

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こんな論文どうですか? 仮想環境への居場所表示を利用した面談・通話開始のための支援システム,1999 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003313377

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