著者
スリヨン タンスリヤボン 千葉 正広 花木 真一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア = The journal of the Institute of Image Information and Television Engineers (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.56, no.12, pp.1980-1988, 2002-12-01
参考文献数
19
被引用文献数
3 1

A circumstantial video image should convey sufficient information about the situation, while protecting the privacy of the specific person' s in the scene. This paper describes a concealment system which automatically identifies a person by using face recognition, tracks him or her, and displays his or her image in a modified form such as in silhouette with or without name, or displays only a name instead of the original video image. A method for comparing situational information obtained from the modified or raw circumstantial video image with one required in several applications is also described. A subjective evaluation was carried out in order to ascertain how people evaluate modified video images from the observer or subject viewpoint. As a result of an experiment in which the several applications were considered, the silhouette with name list type of concealment seems to be the most appropriate observer-subject compromise.
著者
スリヨン タンスリヤボン 千葉 正広 花木 真一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.1-6, 2000
参考文献数
13

ビデオでの状況映像中の被写体のうち, 予め登録された人物のプライバシは保護しつつ, それ以外の部分の映像は十分な情報を伝えることのできる方法を検討し提案する.ビデオ映像から, 実時間で顔認識による人物識別を自動的に行い, その人物の移動を追跡して, 状況映像中の人物像の部分のみを隠蔽して表示する.隠蔽手法として, シルエット表示, 名前付きシルエット表示, 名前だけの表示(透明人間表示)を用いた.検討した利用例の中では名前付きシルエット表示が最も適していると判断された.
著者
タンスリヤボン スリヨン 安中 美成 吉田 富美男 花木 真一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎
巻号頁・発行日
vol.96, no.605, pp.37-44, 1997-03-19
参考文献数
6
被引用文献数
1

先に著者らは「状況表現層」と「メッセージ交換層」とを備えたコミュニケーションモデルを提案し、それをグループの活動に応用した仮想研究室VILLAをMS-DOS環境で開発した。このシステムでは、個々のユーザ端末にVILLA専用の管理・通信ソフトを組み込む必要があるため、遠隔地からのユーザの参加はあまり容易ではなかった。そこで、Java言語及びHORB言語を用いて、WWWブラウザからアクセス可能な一般的なホームページとして発展させた遠隔型仮想研究室VILLAシステムを開発した。これにより特殊なソフトを組み込まないでも、双方向のインタラクションで遠隔地からのVILLAへの参加が容易に可能となった。既に開発し運用中のMS-DOS版VILLAとの共存・整合性も配慮した。本報告では、このシステムの構成、特徴、実現方法及び運用実験について報告する。
著者
スリヨン タンスリヤボン 吉田 富美男 花木 真一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.82, no.7, pp.1139-1147, 1999-07-25
被引用文献数
5

人同士が直接会って話す面談や通信手段を介した通話の実現過程では, 相手の居場所情報が必要であり, 都合を判断する「情報」を事前に知ることが望ましい. そのような情報を伝えて面談開始を支援したり, 円滑な通話を支援するために, 本論文では実研究室レイアウトと仮想の部屋を混在させた仮想環境を2次元グラフィックスで表現し, その上にメンバの顔アイコンを表示するようにして仮想研究室VILLAを構築した. VILLAが構築されているサイバースペースを2分して, 顔アイコンが実空間での持ち主の位置をほぼ実時間で反映している部分空間を状況表現空間, それ以外の部分空間をサイバー利用空間とし, 顔アイコンがどちらの部分空間にあるかによってそれぞれバーチャルシャドウ, アバタと呼んで区別し, それらの特性の違いを明確にした. VILLAはJava言語で書かれ双方向ホームページとして実現された. wwwブラウザによって遠隔地から自由にアクセスできるので開かれた研究支援環境として利用することができる.