著者
石川 英彦 有澤 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-コンピュータ (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.80, no.3, pp.291-299, 1997-03-25
参考文献数
10
被引用文献数
2

ほとんどのデータモデルは, 多量の情報を扱う必要性から, 特定の意味をもつ情報の集まりを一つのものとして扱う方法を提供しているが, この情報と集まりとの関係として, 数学における要素と集合との関係が最もよく用いられている. このとき, 「要素」がどのように「集合」に所属できるかという情報はデータの秩序を保つために重要であるにもかかわらず, それを十分に表現できる方法は数少ない. また, データベーススキーマを設計する立場からは, 表現力が高いだけでは不十分で, 直観的に設計を行えることが必要である. 本論文では, 要素が所属の際に守るべき集合の間の関係を直観的に表現できる表記法を提案し, その表記法が十分な表現力を有することを示す. また, 表記の集合が与えられたときに, それが矛盾を含むことを検出したり, 要素の所属を制限するための方法について考察し, 本手法がデータベーススキーマの設計手法として妥当であることを示す.

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こんな論文どうですか? データベーススキーマ上の集合間関係を効果的に表現できるダイヤグラム記法(石川 英彦ほか),1997 http://t.co/cJ1hhoVoSi

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