著者
森田 学 石村 均 石川 昭 小泉 和浩 渡邊 達夫
出版者
有限責任中間法人日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.788-793, 1995-10-30
被引用文献数
44

本調査の目的は,再治療が必要とされた様々な歯科修復物について,再治療に至った原因と,それまでの使用年数を調べることである。調査は,岡山市と名古屋市の10歯科医院において行われた。対象は,歯科修復処置が施されているにもかかわらず,歯科医師の判断により,再治療または抜歯が適当と診断された3,120歯であった。調査時に,既存修復物の種類,および,再治療が必要であると判断された理由を記録した。また,その修復物の使用年数を,患者への聞き取り調査から求めた。その結果,レジン,インレー,鋳造冠,アマルガムの平均使用年数は,それぞれ5.2,5.4,7.1,そして7.4年であった。レジン,アマルガム,インレーでは,2次齲蝕を原因として再治療される場合が多く認められた。インレーや前歯部で汎用される補綴物では,脱落によって再治療される場合が多くみられた。しかも,その場合の使用年数は,他の原因で再治療された場合の使用年数と比べて短かった。従って,インレーや前歯部で汎用される補綴物については,その脱落を可及的に防ぐことで,使用年数を効果的に延ばせる可能性が示唆された。

言及状況

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@clearance_DTVT あと、論文紹介ありがとうございました。 じっくり読みます。 https://t.co/EMRfspKe7L
@nodril_dentist 長崎先生リプありがとうございます。また反応が遅くなりました。 先生のおっしゃることは非常に共感しております。岡山大学が以前発表した修復物の寿命に関する疫学調査の結果から、あまりにも修復物の寿命が短期であることに少し疑念を感じておりまして。。。 https://t.co/YaUDPjOOFk
こんな論文どうですか? 歯科修復物の使用年数に関する疫学調査,1995 http://ci.nii.ac.jp/naid/110004017206 本調査の目的は,再治療が必要とされた様々な歯科修復物について,再治療に至った原因と,それまでの使用年数を調べることである。調査は,岡

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