著者
坂井 丈泰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.88, no.12, pp.2382-2389, 2005-12-01
被引用文献数
4

電離層遅延は衛星航法システムの主要な誤差要因であるが, 逆に位置があらかじめ分かっている受信機を利用すれば電離層の観測が可能となる.最近は国内外のGPS観測ネットワークが整備されていることからGPSは電離層観測の有力な一手段となってきており, レーダ等による観測に対して電離層全電子数の空間的・時間的分布を知ることができる特徴がある.二周波GPS受信機による電離層観測では観測データに含まれる周波数間バイアスを推定・除去する必要があるが, 本論文はこのための手法について述べる.バイアス推定処理で用いる電離層モデルの比較も試みたところ, 2層以上の電離層を仮定するモデルが有効であることが分かった.

言及状況

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GPSによる電離層全電子数観測のためのバイアス誤差推定法(航行・誘導・制御方式) http://ci.nii.ac.jp/naid/110004018384

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