著者
圓田 浩二
出版者
沖縄大学
雑誌
沖縄大学人文学部紀要 (ISSN:13458523)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.65-77, 2005-03-31

摂食障害者はしばしば性的虐待の犠牲者であると語られたり、あるいは恋愛依存症やセックス依存症を併発すると指摘される。本稿は、摂食障害者のセクシュアリティの実態を明らかにすることで、彼女ら/彼らの食と性との関係を分析する。そこで本稿では次の二つの問いを設定する。(1)「摂食障害において食と性は関連しているのか? 関連があるとすれば、どのような関係なのか?」、(2)「摂食障害者のセクシュアリティはそれ以外の人々と同質なものなのか? 違いがあるとすれば、何がどう違うのか?」。使用されるデータは、筆者が収集した35人の摂食障害者に対する面接インタビュー調査と日本国内で行われた全国規模の質問紙調査とで得られた二つの調査結果である。分析の結果、摂食障害において食と性は強く関連していることと、摂食障害者のセクシュアリティはそれ以外の人々のそれと同質なものであったが、摂食障害者はその心理的・情緒的な面において困難を抱えていることがわかった。

言及状況

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昨日拾った(&今日拾い直した)論文で「摂食障害者のセクシュアリティ : 食と性との観点から」という論文があったんですよね。人間の主な欲を結びつけることと、思春期のそういった変化に関して面白そうな論文です。http://ci.nii.ac.jp/naid/110004614876

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