著者
田村 公子
出版者
琉球大学
雑誌
留学生教育 : 琉球大学留学生センター紀要 (ISSN:13488368)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.23-39, 2005-03

本稿では,宮沢賢治が「法華経」に帰依するきっかけとなったものは,島地大等著『漢和對照妙法蓮華經』であることを主張する。具体的には,以下のことを指摘する。(1)大等の「大乗起信論」講義と『漢和對照妙法蓮華經』の解説が,賢治を「法華経」に開眼させた。(2〜6節)(2)『漢和對照妙法蓮華經』の解説中の日蓮への言及が,賢治に日蓮への関心を抱かしめた。(8節)(3)その結果,「浄土門」への懐疑が生じ,日蓮の「唱題」を選ぶようになった。(7節)(4)大等と賢治の「大乗起信論」の理解の仕方に相違がある。(9節)

言及状況

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宮沢賢治の弟・宮沢清六が発行した『国訳妙法蓮華経』は、島地大等が書いた 『漢和対照妙法蓮華経』を元にしたものか知りたい。

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島地大等が 宮沢賢治 に 与え た 影響 田 村 公 子https://t.co/DJ03cnX4r9
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