著者
黒崎 久仁彦
出版者
東邦大学
雑誌
東邦醫學會雜誌 (ISSN:00408670)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.262-263, 2005-07-01

医師法では医師の異状死届出が義務づけられているが,異状死に関する具体的な判断基準がいまだに確立されていないこともあり,実際の医療現場において相当数の安当性を欠く異状死取扱いが行われている。近年,医療行為に関連した死亡例について,どこまでが異状死であるかの解釈を巡って医学界内で論議を呼んでいるが,このような医療関連死に立会った医師は,医療上のミスの有無だけではなく,患者家族の十分なインフォームド・コンセントが得られているかという点も考慮した上で,異状死届出の必要性を判断しなければならない。最近の医療関連死の増加に伴い,医学的および法的にこれらの症例を適切に処理することができる中立的専門機関の早急な設立が期待される。

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参照)下の「9自殺の統計」の説明 https://t.co/GXu9hWADNe 警察庁:警察における死因究明等の推進PDF https://t.co/z0w1NV0Fs1 少し古いけど「異状死取扱いの現状と問題点」PDF(2003年では異状死の18.3%が死因は自殺とされた) https://t.co/MezBtlzuve

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