- 著者
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飛田 範夫
- 出版者
- 社団法人日本造園学会
- 雑誌
- 造園雑誌 (ISSN:03877248)
- 巻号頁・発行日
- vol.52, no.5, pp.7-12, 1989-03-31
- 被引用文献数
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日本の伝統的スポーツの1種である蹴鞠は,中国から7世紀頃に日本に伝来したものと考えられる。当初邸内の庭で鞠を蹴り合うだけであったが,次第に本格化して「鞠の庭」が定められ,4隅に懸(かかり)と呼ばれる桜柳楓松などの樹木を植えるに至つている。造園的に見ると,懸の仕立には庭園の剪定技法が応用され,鞠の庭の舗装に関しては,土と砂あるいは塩を含ませたものをつき固めるなどの工夫がなされていることがわかる。